【上場準備】どの株式市場で上場するのか?その1

あなたは自分の会社を上場させたいですか?

 

”上場”とは、証券取引所の株式市場で会社株式を公開し売買できるようになることを言います。上場すると、多くの資金調達ができます。社会的信用や知名度が上がります。

 

一方で、上場するあるいは上場を維持するためには、かなりのお金と労力がかかります。社会的責任も大きくなります。

 

日本には約386万社の会社があるといわれていますが、

「平成28年経済センサス活動調査(確報)」

 

そのうち上場しているのは、たった3,822社(202112月末現在)です。

「上場会社数・上場株式数」

このように、ほとんどの会社は上場していません。そういう意味では、上場会社は選ばれた会社だと言うことができます。

ではどのような会社が上場できるのでしょうか?株式市場は、どういうところなのでしょうか?

 

株式市場がある証券取引所は全世界にあります。

 

日本には、東京、札幌、名古屋、福岡の4つの証券取引所あり、それぞれの中に複数個、計12個(2020年4月からは11個になります)の株式市場が存在します。

 

中でも、東京証券取引所は日本で最も大きい株式市場ですが、

 

現在は、東証第一部、東証第二部、マザーズ、ジャスダックの一般市場と、プロ市場である東京プロマーケットの5つの株式市場があり、2022年から東京プロマーケットを除く、一般市場は新区画での運用がスタートします。

今回は、『どの株式市場で上場するのか?その1』をテーマに、東京証券取引所の一般市場の新区画にフォーカスして、

 

・新区分の上場基準
・どうやって上場する市場を選ぶのか?

 

について話をします。

 

東京証券取引所の新区画の各市場の特徴やポイントが理解できるでしょう。あなたの会社にあった市場を見つけることができるかもしれません。ご参考にしてください。

今回の結論新区分の上場基準

新区分の上場基準は、東京証券取引所が公開している資料がありますので、そちらをご覧いただければと思います。

各新市場区分の上場基準

 

ここにはいろいろと書いていますが、みるべきポイントは

 

・流動株式数
・時価総額
・経営成績
・財政状態
・上場審査(実質基準)

 

の5つです。では、それぞれ詳しくみていきましょう。

プライム市場の上場基準

プライム市場の形式基準では、

 

・流動株式時価総額100億円以上
・時価総額で250億円以上
・最近2年間の利益の合計が25億円以上、もしくは売上高100億円かつ時価総額1,000億円以上
・純資産50億円以上

 

かなり大企業をイメージしたものになっています。

 

さらに上場審査、いわゆる実質基準と言われるものですが、コーポレートガバナンスが要求されることと、開示の適正性を求められています。

 

ちなみに、旧区分から新区分への移行に伴って、東証第一部に属していた上場会社は、このプライム市場か下位にあたるスタンダード市場かを選択しなければいけませんでした。

 

なので、ボーダーラインにいた会社は、いろいろと肝を冷やされたのではないでしょうか。

スタンダード市場の上場基準

スタンダード市場の形式基準では、

 

・流動株式時価総額10億円以上
・時価総額は問わない
・最近1年の利益が1億円以上
・純資産はプラス

 

プライム市場に比べてハードルが下がっています。

 

また上場審査でも、コーポレートガバナンスと開示の適正性を求められているものの、プライム市場で求められるほど厳しくは求められていません。

 

この市場は、旧区分の第一部の一部の会社と第二部とジャスダックのスタンダードの会社が所属することになります。

グロース市場の上場基準

グロース市場の形式基準では、

 

・流動株式時価総額5億円以上
・時価総額は問わない
・利益は問わない
・財政状態も問わない

 

ですから赤字でも、債務超過でも上場できます。

 

さらには上場審査でも、コーポレートガバナンスはできる範囲でとなってますし、プライムとスタンダードにあった開示の適正性の部分は、事業計画の合理性に絞られています。

 

旧区分では、新興企業に対しては、マザーズとジャスダックグロースがあって、どちらにするか?悩むところだったりしたんですが、新区分ではグロース一択になるので、考える必要はなくなったかと思います。

どうやって上場する市場を選ぶのか?

形式基準が厳しい順に並べると、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場になります。

 

この形式基準をクリアしないと、そもそも上場審査申請ができませんので、申請時にこの基準を満たしていることが必要ですから、上場市場を選ぶ一つの判断材料になります。

 

上場審査基準も同様に、プライム市場が最も厳しく、グロース市場が最も易しくなります。

 

上場審査基準は定性的な基準であり、ある数値をクリアしなければいけないというものではありません。

 

それぞれの会社に合った経営管理体制が組めていればいいというものですので、形式基準ほど気にすることはないでしょう。

 

ただし、創業間もない会社は、経営管理体制が脆弱で不安定な場合が多く、プライム市場やスタンダード市場で求められる、上場審査基準をクリアするための経営管理体制の構築は、かなりハードルが高いのも事実です。

 

一概には言えませんし、あくまで私見ではありますが、創業間もない、例えば7程度以内の会社は、グロース市場を目指すのがよいと思います。

 

一方、社歴はそれほど長くないけれど、経営管理体制がある程度できていて、かつ安定的に売上利益が出せている会社は、スタンダード市場やプライム市場を狙ってみてもいいのではないでしょうか?

まとめ

今回は、”どの株式市場で上場するのか?その1”をテーマに、東京証券取引所の一般市場の新区画にフォーカスして、

 

・新区分の上場基準
・どうやって上場する市場を選ぶのか?

 

について話をしました。

 

東京証券取引所の新区画の各市場の特徴やポイントが理解できたでしょうか?次回は、地方証券取引所と東京プロマーケットについてまとめますので、そちらもご参考にしていただければと思います。

 

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wrote by ひさつぐ
(本名:丹田 久嗣(たんだ ひさし))

職業  :経営コンサルタント

業務内容:資金調達、上場準備、社外CFO、その他経営コンサル

活動地域:大阪、京都、滋賀、その他(要相談)

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