【できる経営者】起業家精神を育てる
起業家精神を育てる
会社は創業して10年以内に、90%以上が倒産していると言われています。会社はその気になれば簡単に作れますが、継続するのはたいへん難しいです。
起業したものの当初に思い描いていたようにはいかず、いろいろな問題が発生します。
やっとの思いで解決しても、次から次への問題が発生します。
寝る間もないくらいに、毎日頑張っているにも関わらず、いっこうにいい兆しが見えてこないなんてこともあります。
起業当初は、熱く語っていたものの、だんだんモチベーションが低下して、さらには、それまで応援してくれていた知り合いからも見放される始末。
『もうこのまま続けていても無理だ』とネガティブな感情が芽生えてきます。『私は起業家に向いていないのでは』そんな気持ちになってもおかしくはありません。
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アップル創業者のスティーブ・ジョブズやフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグのように強い精神力を持って事業を当たれば、あらゆる問題にも立ち向かい、高いモチベーションを維持し、突き進んでいけるだろうに。
彼らが持っている起業家精神を取得することは不可能なのでしょうか?
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今回は、”起業家精神を育てる”をテーマに、
・起業家精神は環境でも育つ
・成功する起業家の共通点
・起業家精神はどうやったら育つか?
について話をします。
この記事を読むと、成功する起業家の共通点がわかり、どのようにしたら起業家精神が養えるかがわかると思います。
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もくじ
起業家精神は環境でも育つ
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スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグのような天才起業家にはなれない。
仮にそうだとして、だからと言って諦めますか?
起業家精神は生まれつき備わっているものなのでしょうか?
もしかしたら、彼らはそうだったかもしれません。
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しかし、すべての起業家が生まれつきにして起業家精神を持っているとは、私は思いません。
”家族全員が医者だ”とかあるいは、”経営者一族だ”とか、聞いたことはないでしょうか。
事実、私が前職で勤めていた会社の社長一家は、ほぼ全員が起業家でした。
彼らが全員、起業家精神を生まれつき備わっていたとは思えません。
もちろん、持って生まれてきた人もいるでしょう。しかしそうではなく、家族が、周りがそうだったから、成長してく過程で育っていったという人も少なからずいるはずです。そうでないと説明がつかないと思いませんか?
すなわち、”環境が起業家を育てる”ということがあるということです。
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成功する起業家の共通点
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成功する起業家に共通の特徴があるなら、きっと参考になるはずですが、彼らには、共通する特徴はあるのでしょうか?
この質問に対する私の答えは、Yesです。
いろいろ個性的な起業家がいらっしゃいますが、彼らの共通する行動パターンを整理すると、5つにまとめることができると思っています。
それらについて詳しく見ていきましょう。
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すぐ行動し思考に柔軟性があること
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まず行動しなければ、何も始まりません。
諦めないことは大事です。
しかし、諦めないことは、こだわり続けることではありません。
失敗は積極的にしていきたい。なぜなら、それは成功と同じくらい貴重だからだ。失敗がなければ、何が最適なのかわからないだろう。
by トーマス・エジソン(発明家)
とにかく”やってみる”。
その結果を踏まえてアレンジを加えて、さらに”やってみる”。何度も繰り返し、正解に近づいていくということなんですね。
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商品やサービスは、顧客ニーズを満たして、はじめて売れるものです。
顧客ニーズを的確に言い当てる人はいるでしょうが、そうざらにはいません。
『仮説を立ててやってみたけど外れてしまった』というのは、よくあることです。
成功する起業家は、失敗に落ち込みません。
すぐに仮説を見直し、新しい仮説を立てて、また行動します。
驚くほど、柔軟に思考し、行動を変化させることができるんです。
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強い動機と信念があること
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なぜ起業をするか?は、とても大切です。
『大金持ちになりたいから』
『社会貢献したいから』
『今の仕事が忙しすぎるから』
『仕事の人間関係が嫌だから』
『定年を迎えたから』
など、いろいろあると思います。
きっかけはどうであれ、”続けられる理由”を持っているかです。孫正義さん(ソフトバンク創業者)は、19歳の時に、
・20代で名乗りを上げ
・30代で軍資金を最低でも1000億円貯め
・40代でひと勝負し
・50代で事業を完成させ
・60代で事業を後継者に引き継ぐ
という、人生の目標を掲げました。
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彼もこれまで順風満帆に進めてこれたわけではありません。多くの挫折を経験しています。
そもそも私は経営者としてこれ以上ないくらい失敗を繰り返してきています。まさにおびただしい数の傷を脛(すね)にもっているわけで、だから、新規事業に失敗した社員のことも無暗(むやみ)には怒れないんです
と彼は言ってます。
それでもここまで、ソフトバンクグループの成長をリードし続けてこれたのは、初めに大きな目標を掲げ、それに突き進む強い信念があったからです。
このように、成功する起業家は、強い動機と信念を持っています。
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決断力があること
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会社運営は決断の連続です。
・どの施策を打つべきか
・どの事業をやめるべきか
・どの人を雇うべきか
・取引先はどこを選ぶのか
経営者は、これらの決断を常に求められます。
しかし、これらの決断には勇気が要ります。『間違った決断をしたらどうしよう』
・従業員を路頭に迷わすかもしれない
・会社を倒産してしまうかもしれない
そう思うのは当然です。
しかし、全てを正しく決断することはできません。
人は1日に35,000回もの意思決定をしていると言われています。そんな多くの決断すべてを間違うことなくすることは、物理的に不可能です。すなわち経営者は、間違うかもしれない決断をしなければならないんです。
経営者には、このプレッシャーをはねのけて決断できる力が求められます。
成功する起業家は、腹が据わっています。失敗を恐れたりしません。
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物事を単純に考えられること
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バカな奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える
by 稲森和夫(京セラ創業者)
物事を複雑に考えている状態で、やるべきことをリストアップすると、たくさん出てきます。
全てをやる時間と労力は莫大になります。複雑に絡み合って、解が見つからなくなったりもします。
成功する起業家は、物事を単純化させることが上手です。
絡み合った紐を解くように物事を整理して、優先順位をつけて何をやって何をやらないのかを考えることができます。やるべきことを絞り込み、それに全力を注いぎ、PDCAを繰り返していく。
これにより、最終的な解決に至るまでの時間の大幅に短縮できるんですね。
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全責任を負う覚悟があること
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『環境が悪い』
『社員が悪い』
『タイミングが悪い』
他責にする人は成長しません。
環境の悪い市場に進出したことも、対応がよくない会社に外注したのも、品質の悪い商品を販売したもの、全て経営者自身です。
経営者は、会社に関する全ての責任を負わなければいけません。
ニュースで流れる謝罪会見などで、言い訳する経営者を見たことあるでしょう。
そのような経営者がいる会社と取引をしたいとは思わないでしょう。
できることはやる。できないことはや らない。しかし、すべての責任はこの ワシが負う。以上!
by 田中角栄(第64-65代内閣総理大臣)
これは、田中角栄さんが大蔵相に就任した時に、大蔵官僚を前にして語った言葉です。
成功する起業家は、『言い訳は一切しない』
そんな覚悟を持っています。
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起業家精神はどうやったら育つか?
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彼を知り己を知れば百戦殆うからず
孫子の一節
スポーツやビジネスなどで、よく取り上げられている有名な言葉です。
意味は、”向かう相手の実情と自分の実力を正しく知ることで、負けない戦い方ができる”ということです。
まず、自分のことをよく知って、そしてどう戦うかを考えなければ、無謀な戦いに挑むことになり、結果的には大敗を喫してしまいます。
まず自分が、どの状態にあるかをよく知りましょう。
前述の”成功する起業家の共通点”をみて、何が足りて何が足らないのか?を考えてみてください。
スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグのような優れた起業家を見て圧倒されてしまいますが、それは錯覚です。
上記の成功する起業家の共通点は、いずれも後々にでも、身につけられるものです。
では、どのように起業家精神を育てていけばいいのでしょうか?結論からいうと、
・すぐ行動し
・柔軟に行動を変化させながら
・強い動機と信念を磨いていく
ことです。
他の3つの共通点は、”強い動機と信念を磨いていく”ことで、作り上げられていくものです。”強い動機と信念”は重要ですが、スタート時点では必要ありません。
まず初めに必要なのは、”行動してみること”です。
混沌とした状態でもいい、漠然としたイメージでもいい、まず前に進むこと。
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行動していけば、たくさんの失敗をするでしょう。
しかし。失敗を重ねるごとに、霧はどんどん晴れてきます。頭の中が整理してきて、具体的なイメージが湧いてきます。
すると、情熱が溢れてきて、強い信念が作り上げられていきます。
行動し続けていくと、信念は進化していきます。
状況に応じて柔軟に思考を巡らせ、信念が変わることだってあります。
変わってもいいんです。
この思考作業が終わることはないでしょう。いや終わらせてはいけません。
常に信念を確認し、問い続けるべきです。
ずっと問い続けていると、信念が心の中に入っていきます。
そうなると、信念に基づいて行動ができるようになります。
さらにそうすると、物事を単純に考えられるようになります。決断力がつき、全責任を負う覚悟ができます。
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もし”まず行動”ができないなら、一歩を踏み出す努力をしてください。
もし、”行動の柔軟性”が足らないなら、行動してもっと失敗してください。
もし”強い動機と信念”が足らないなら、もっと考えて信念を強くしてください。
もし”決断力”や”単純化”や”覚悟”が足らないならば、心の中心に信念が落とし込めるまで、強い動機と信念を磨き上げてください。
きっと成功する起業家になれますよ。
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まとめ
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今回は、”起業家精神を育てる”をテーマに、
・起業家精神は環境でも育つ
・成功する起業家の共通点
・起業家精神はどうやったら育つか?
について話をしました。
成功する起業家の共通点がわかり、どのようにしたら起業家精神が養えるかがわかったでしょう。これできっと明日から、モチベーチョンが復活し、また勇気を持って前進しているに違いありません。
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wrote by ひさつぐ
(本名:丹田 久嗣(たんだ ひさし))
職業 :経営コンサルタント
業務内容:資金調達、上場準備、社外CFO、その他経営コンサル
活動地域:大阪、京都、滋賀、その他(要相談)
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