【上場準備】上場準備に入る前に考えること2/4

上場準備に入る前に考えること2/4

 

前回の話で、

 

株式会社は、”会社法に基づいて設立された法人”の1つで、株式を発行することが特徴であり、株式を発行することによって、より多くのお金を集めることができる

 

と伝えました。また、

 

株式をたくさんの人に多く買ってもらうためにできたのが”株式市場”で、ある一定以上の基準を満たす株式会社の株式だけが、市場(いちば)に並べることができる、すなわち上場することができる

 

と説明しました。

【上場準備】上場準備に入る前に考えること1/4

株式会社と上場の関係が理解でき、”上場”というものを知る入り口に立つことができたと思いますが、『満たさないといけない基準は、一体どんなものなのか?』という疑問が湧いた方も多いでしょう。

 

中には、『その基準って結構高いんでしょう?』と思った方もいらっしゃるかもしれません。それは、正しくもありますが、また間違いでもあります。

今回は、上場準備に入る前に考えること2/4として、上場することは難しいことなのか?”をテーマに話をします。

 

今回の話では、

 

・株式を並べる市場はいくつあるの?
・各市場で扱う株式は違う
・上場は確かにたいへん

 

を順番に解説していきます。これらの3つを理解することで、上場というものを正しく知ることができ、恐れることなく、上場というものに向き合うことができます。

株式を並べる市場はいくつあるの?

日本に株式市場は。いくつあるがご存知でしょうか?

 

1つ?も2つ?それとも…。

 

テレビで、『本日、◯◯株式会社が××に上場しました』というニースを見たことがありませんか?ニュースによく出てくる東京証券取引所。実は、この東京証券取引所においても、現在、

 

・プライム市場

・スタンダード市場

・グロース市場

東京プロマーケット

の4つの株式市場があります。

さらに証券取引所は、東京だけではありません。札幌、名古屋、福岡にもあり、これらの地方証券取引所それぞれに、2から3個の株式市場があります。

 

すなわち、東京証券取引所に4個、札幌証券取引所に2個、名古屋証券取引所に3個、福岡証券取引所に2個、合計11個の株式市場があるんです。

 

思った以上に多くないですか?これだけの数の株式市場が日本にはあり、3,835社(2022年10月3日現在)の上場会社の株式が毎日売買されています。

各市場で扱う株式は違う

では次に、各市場はどのように区別されているのでしょうか?

 

高級食材ばかりを扱うお店と、一般的な食材を取り揃えている店とがあるように、株式市場でも、それぞれで扱う株式が違います。

 

各株式市場には原則、形式基準と実質基準というものがあり、各株式市場で、それらの基準が違います。

簡単にいうと、形式基準は、会社の売上とか利益とか、会社の規模を表す定量的なもので、実質基準は、上場会社にふさわしい充実した管理体制を備えているか?などの定性的な基準です。

 

例えば、

 

・プライム市場は超一流企業
・スタンダード市場は一流企業
・グロースは新興企業

 

が対象という感じです。また地方証券取引所にも、形式基準と実質基準があり、ざっくり言うと、

 

・一流企業か
・新興企業か

 

で別れています。地方証券取引所の特徴は、地方に根づいた企業が多いというところです。

一方、東京プロマーケットは、形式基準がありません。すなわち、売上が大きい企業や成長著しい新興企業でなくても、実質基準を満たせば、上場できるという市場です。

 

この東京プロマーケットの特徴は、形式基準がないということ以外に、他の市場が一般人に公開しているのに対して、本市場は証券取引を専門とするプロたちだけが参加できる市場です。

なわち、会社の規模や商品やサービスの提供先、行なっている事業が成長事業か堅実事業かで、株式市場を選べば、上場も夢ではないということです。

 

いかがですか?少しハードルが下がった気がしませんか?

上場は確かにたいへん

上場に対するハードルは下がったと思います。さらにいうと、東京プロマーケット上場から
東証の他の市場への上場もできます。

 

また過去に、地方証券取引所の上場後に、東京証券取引所の東証一部や東証二部に、上場したケースもあります(ファーストリテイリングやニトリなど)。

 

すなわち、レベルに合わせてステップアップしていけるということです。ますますハードルが下がったのではないでしょうか?

 

しかしです。

売上や利益が多い会社や成長著しい会社や最新技術を持つ会社しか、上場できないということはありませんが、実質基準は程度の差はあれ、どの株式市場においても、クリアしなければならないことを忘れてはいけません。

 

そのために、社内のルールを決めて、不正や間違いをしない、もしそのようなことがあったとしても、すぐに軌道修正できる体制にしておかなければいけません。

 

それらを整備するには、お金と労力と時間がかかります。これらは避けて通れません。上場は難しくないですが、たいへんだということです。

 

上場というものを正しく知って正しく、恐れるようにしてください。

まとめ

今回は、上場準備に入る前に考えること2/4として、上場することは難しいことなのか?”をテーマに、

 

・株式を並べる市場はいくつあるの?
・各市場で扱う株式は違う
・上場は確かにたいへん

 

を解説しました。

 

上場は難しくありませんが、どの株式市場においても、実質基準は、クリアしなければいけません。それらを整備するには、お金と労力と時間がかかります。

 

上場というものを正しく知り、正しく恐れること。そうすれば、そんなに怖がることなく、上場というものに向き合うことができるに違いありません。

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wrote by ひさつぐ
(本名:丹田 久嗣(たんだ ひさし))

職業  :経営コンサルタント

業務内容:資金調達、上場準備、社外CFO、その他経営コンサル

活動地域:大阪、京都、滋賀、その他(要相談)

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