【基礎知識】上場準備:我が社は上場すべきか?を考える
我が社は上場すべきか?を考える
前回の話では、
”上場するとどんないいことがあるのか?”
をテーマに
・上場したらいいことあるよ
・上場したら困ることもあるよ
・上場は経営者の考え次第
を解説しました。
前回の話を振り返ると、
上場していいことは、
・お金ががっぽり入ってくる
・めちゃくちゃ信用されるようになる
ことでした。
また上場して困ることは、
・いろいろ面倒くさくなる
・お金がかなりかかる
ことでした。
メリットを優先して上場する、
あるいは、
デメリットを考慮して上場しない、
どちらが正しいということはありません。
経営者自身が、
メリットとデメリットを正しく理解して、
しっかり考えることが大切なんだ、
ということをお話しました。
https://amadahisatsugu.com/kiso3
・
前回の話で、
上場のメリットとデメリットを正しく
理解できたと思います。
上場というものがより
わかったと思います。
[jin-iconbox06]『じゃあ我が社も上場を目指してみようかな..いや待てよ。どう判断すればいいんだ?わからない』[/jin-iconbox06]
そんな経営者も
多いのではないでしょうか?
・
・
今回は、
”我が社は上場すべきか?を考える”
をテーマに話をします。
今回の話では、
・なぜ上場したいと思うのか?
・なぜ上場したくないと思うのか?
・我が社は上場するべきか?
・こんな経営者は気をつけた方がいい
を順番に解説していきます。
これらを理解することで、
自社が上場を目指すべきかどうか、
迷うことなく、
判断することができるでしょう。
・
・
もくじ
なぜ上場したいと思うのか?
・
メリットはいくつもあります。
その中でも最も
”上場をしたいと思う”
一つを
解説します。
上場をしたら、
会社にお金ががっぽり入ってきて、
これまでやれなかったことが
できるようになります。
また、
信用力がアップし、
取引できなかった会社と
取引ができるようになります。
いっきに会社を大きく
成長させることも可能になるんです。
上場するために、
社内整備をし、
監査法人や主幹事証券などの
サポートを受け、
多くの時間とお金と人材などを
投入しますが、
これらにかかる費用を超える
収益が得られれば、
なんの問題ありません。
『早く会社を大きくしたい』
これが上場に対する
経営者のモチベーションになります。
・
・
なぜ上場したくないと思うのか?
・
デメリットもまた
いくつもあります。
その中で最も
”上場をしたくない”
と思わせることについて
話をします。
上場すると、
経営の自由度が下がります。
決断スピードが鈍ります。
思い切ったチャレンジを
することが難しくなります。
株主の声を無視して、
強引な経営をしていると、
社長を退任
させられるかもしれません。
あるいは、会社が
乗っ取られることもあるかもしれません。
多くの時間とお金と人材を投入して、
やっと上場したのに、
会社を手放すことになっては、
何のためにこれまで頑張ってきたのか?
わからなくなります。
『やりたいように経営がしたい』
こんな気持ちが強いなら、
上場のために放出する時間とお金と人材は、
無駄に感じるかもしれません。
・
・
我が社は上場するべきか?
・
優等生な言い方をすると、
メリットよりデメリットの方が勝るなら、
上場を目指すことを止め、
デメリットよりもメリットが勝るなら、
上場を目指すべき、
ですが、
『そんなことはわかってる』
と言われそうなので、
”これだけ考えればいい”
と視点で言うと、
上記で書いた通りなんですが、
他人に、
株主に、
経営についていろいろ
口を出されたくない気持ちが強いなら、
上場はやめて
おいたほうがいいでしょう。
株主たちに何かと
言われるかもしれないけど、
そんなことよりも、
会社を短期間で成長させたいと思うなら、
絶対に、
上場を目指すべきです。
その他のメリットや
デメリットは取るに足りませんので、
この一点だけで考えたら、
スッキリ判断ができると思います。
・
・
こんな経営者は気をつけた方がいい
・
『早く会社を大きくしたい』のか?
『やりたいように経営がしたい』のか?
で、
上場を目指すべきかどうかを
判断すればいいのですが、
気をつけたほうがいいことが
2つありますので、
ここに挙げておきます。
・
・
創業者利益を優先すること
・
上場すると、
会社にもお金が入ってきますが、
創業者も
一部の株式を手放すことによって、
がっぽりお金が入ってきます。
一瞬にして、
億万長者になることだってあります。
フェラーリに乗れます。
タワーマンションに住めます。
頻繁に海外旅行を楽しめます。
夢のような生活ができるようになります。
憧れますよね。
しかし、
そこには危険が潜んでいます。
創業者利益を優先する経営者に、
悪魔が囁きます。
『少々の無理をして(不正して)でも、
上場を果たしたい』
・
・
そのようなことを考える創業者を、
社員が、
株主が、
社会が許しません。
そんな会社は、
長続きするはずがありません。
期待するのはいいと思いますが、
これらはおまけくらいに、
考えておいた方がいいんです。
・
上場をゴールだと勘違いすること
・
”一流大学を目指して合格した途端に、
目標を失ってしまう”
あるいは、
”目指していた大学を
不合格になって失意のどん底に陥る”。
そんなことを見たことや
聞いたことはないでしょうか?
今もし、
『上場することこそが我が社の目標だ』
と考えているなら、
冷静になって考え直してください。
でなければ、
前記のようになる可能性があります。
決して、
上場をゴールしてはいけません。
・
・
上場はあくまで、
企業成長のための手段であり、
通過点にすぎません。
ゴールはもっと先に
おくことが大事です。
正しいゴール設定ができていれば、
迷った時に正しい判断ができます。
上場時期は、
見直してもいいんです。
上場がズレたとしても、
ゴールにたどり着けます。
多少過程を変更したところで、
ゴールへの道が変わったりはしません。
・
まとめ
・
今回は、
”我が社は上場すべきか?を考える”
をテーマに、
・なぜ上場したいと思うのか?
・なぜ上場したくないと思うのか?
・我が社は上場するべきか?
・こんな経営者は気をつけた方がいい
を順番に解説しました。
今回の話をまとめると、
最も上場をしたいと思わせることは、
『早く会社を大きくしたい』
という気持ちです。
また、
最も上場をしたくないと思わせることは、
『やりたいように経営がしたい』
気持ちです。
どちらの気持ちが勝るのかで、
判断するといいでしょう。
そして、
上場を目指すにあたって、
気をつける点を2つ挙げると、
・創業者利益を優先すること
・上場をゴールだと勘違いすること
です。
これであなたは、
自社が上場を目指すべきかどうか、
きっと迷うことなく、
判断することができると思います。
・
私の著書に、
『5年で上場するための道筋』があります。
ここには、
上場を考え始めてから上場を果たすまでの
ステップが書かれています。
どういう順番で、
上場準備を進めていけばいいのか?
わかりますので、
よかったら参考にしてください。
▷5年で上場するための道筋
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最後まで読んでいただいて、
ありがとうございます。
いかがだったでしょうか。
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合同会社 くれぁ・ふぉせったの
ホームページからご連絡ください!
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wrote by ひさつぐ
(本名:丹田 久嗣(たんだ ひさし))
職業:経営コンサルタント
業務内容:
資金調達、上場準備、社外CFO
、その他経営コンサル
活動地域:
大阪、京都、滋賀、その他(要相談)
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