【基礎知識】上場準備でのリーダーシップの取り方2/3
上場準備でのリーダーシップの取り方2/3-20%に働きかける
前回は、
上場準備における
リーダーシップの取り方1/3で、
”本気になれ!”
をテーマに解説しました。
前回の話では、
経験者であるか?
未経験者であるか?
が問題なのではなく、
本気で取り組めるかどうか?
が重要なんだということ、
そして、
本気になるために、
リアルなイメージを持つことが
大事であることを話しました。
ノウハウではなく、
マインドセットではありますが、
リーダーシップを
発揮する入り口として、
まずこの意識を持つことが、
非常に大事です。
しかし、
リーダーの気持ちだけが空回りしてしまい、
『目的がなかなか共有できない』
ということはよくあることです。
チームが大きいほど、
また関わる人が多いほど、
ベクトルを合わせるのは、
非常に難しい事実があります。
・
・
https://amadahisatsugu.com/kiso8
・
今回は、
”20%に働きかける”をテーマに
・熱意はほとんど伝わらない
・働きアリの法則って本当か?
・20%が動き出した..そして
を解説していきます。
これらを理解すると、
チーム全員を同じ方向に向かせるために、
チームリーダーが
意識することは何かがわかり、
上場準備責任者として、
リーダーシップを発揮して、
チームを引っ張って
いけるようになります。
そして、
チームが自主的に動き出し、
上場準備がスムーズに
進められるようになります。
・
・
熱意はほとんど伝わらない
・
『全社キックオフをしてください』
証券会社や監査法人は、
ほぼ必ずそう言います。
言われた通りに、
全社キックオフをしても、
一部の社員を除いて、
ほとんどの社員はピンときません。
『上場準備担当が頑張ればいい』
と他人事のようになります。
その結果、
事業部門の協力がまったく
得られないということが起こるんです。
上場準備は、
大きく分けて、
経理財務部門、
総務業務部門、
IT部門、
事業部門に分けることができます。
決算体制構築が
主担当になる経理財務部門、
規程の策定や取締役会/株主総会の事務や
上場準備を仕切る総務業務部門、
決算やその他業務の決済/承認システムを
一元管理するIT部門の3部門は、
上場準備の中心を担うため、
比較的上場準備に対して、
馴染みやすいですが、
一方で、
事業部門は直接的に、
上場準備に関わることはそれほど多くなく、
また彼らは、
売上を伸ばすということに
意識を向けているので、
上場準備についての関心は、
極めて低くなります。
そのような状態で、
いくら上場準備責任者が
熱っぽく語りかけたところで、
心を動かす社員はほとんどいません。
・
・
働きアリの法則って本当か?
・
全社員を振り向かせるのは、
諦めたほうがいいです。
では、
どうすればいいのでしょうか?
”働きアリの法則”というのを
聞いたことはないでしょうか?
北海道大学大学院の長谷川英祐准教授らの
研究グループによると、
働きアリの行動は、
”2割がよく働き、
6割は普通に働き、
2割が怠ける”というもので、
働くアリだけのグループを作っても、
2:6:2の割合は崩れないというものです。
面白いですよね。
これによく似たものに、
”パレートの法則”というものがあります。
この法則は、
イタリアの社会学者パレート
(V.Pareto)が1896年に発表した
所得配分の研究に基づいていますが、
最近では、
経済以外にも自然現象や社会現象など、
さまざまな事柄に
適用できると言われています。
一例を挙げると、
・2割の顧客で売上の8割が構成される
・売上の上位2割の商品が
・全体の8割の売上を占める
・Webページの2割に
・アクセスの8割が集中している
などです。
これらは研究結果ではなく、
いわゆる経験則なのですが、
案外に的を得てたりします。
また、
78:22の法則(別名ユダヤの法則)
というのもあります。
・人体は水分78%で
・それ以外が22%で構成されている
・地球は海78%/陸地22%の割合である
・空気中の成分は窒素が78%で
・酸素が22%である
などがあります。
・
・
20%が動き出した..そして
・
私は、
上場準備責任者として、
なかなかリーダーシップを
発揮できずにいました。
計画通りに進まず、
上場準備は大幅に遅れていました。
私は開き直って、
全社員にアプローチすることを諦め、
働きアリの法則のように、
20%のメンバーに集中することにしました。
具体的には、
私は彼らの進捗状況をしっかりと把握し、
彼らが動きやすいように
働きかけたことだけに注力しました。
そうするとどうでしょう。
その20%の動きが変わっていきました。
メンバー同士での
コミュニケーションが多くなり、
自主的に動くようになったんです。
そしてさらに、
その他の意識の低かった社員も
彼らに協力し始め、
20%のメンバーを中心に、
社内全体の上場準備に対する
意識が高まっていきました。
それまでまったく計画通りに
進んでこなかった上場準備でしたが、
主幹事証券会社の引受検査の期限に
間に合わすことができたんです。
・ 全体を振り向かせる必要はない
・20%を同じ方向に
・向かせる努力をすればいい
・20%を振り向かせると物事は動き出す
・20%が動き始めると残りも動き始める
これは私の実体験です。
・
・
まとめ
・
今回は、
”20%に働きかける”をテーマに
・熱意はほとんど伝わらない
・働きアリの法則って本当か?
・20%が動き出した..そして
を解説してきました。
今回の話をまとめると、
いくら上場準備責任者が
熱っぽく語りかけても、
心を動かす社員は
ほとんどいませんが、
20%に目を向けて
働きかけることによって、
彼らが自主的に動き出し、
上場準備がスムーズに
進められるようになるということです。
これであなたは、
チームを同じ方向に向かせるために、
チームリーダーが
意識することは何かがわかり、
上場準備責任者として、
リーダーシップを発揮して、
チームを引っ張っていけるでしょう。
そしてきっと、
上場準備がスムーズに
進められるようになります。
・
・
私の著書に、
『経験ゼロのCFO
上場準備でリーダーシップの真髄を得る』
があります。
ここには、
上場準備における
リーダーシップの取り方について、
詳細が書かれています。
どういうことで、
どのようにすればいいのか?
わかりますので、
よかったら参考にしてください。
▷上場準備でリーダーシップの真髄を得る
・
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最後まで読んでいただいて、
ありがとうございます。
いかがだったでしょうか。
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wrote by ひさつぐ
(本名:丹田 久嗣(たんだ ひさし))
職業:経営コンサルタント
業務内容:
資金調達、上場準備、社外CFO
、その他経営コンサル
活動地域:
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