【会社経営】会社経営における理想的な組織のあり方

会社経営で組織づくりは難しいですよね。どの会社でも苦労をされていると思います。

 

基本的には、会社の成長度合いによって、組織の形は変化させていかなければいけません。

 

創業間もなくは、社長も含めて少人数で、いろいろな業務をこなしていかなければいけませんが、会社が成長するにつれ、各業務に特化したメンバーを配置し、役割分担を明確にして効率化を図り、より多くの業務をこなせるように、組織を作っていきます。

 

しっかりと整えられた組織を作ると、決められた通りのルールに従い、統制を図りながら、さまざまな手続きや業務が行われ、安定した経営基盤ができます。問題も起こらずスムーズに会社経営が為されることでしょう。

しかし、ひとたび、トラブルや自然災害や経済不況などの危機的な状況に陥った時は、この硬直化した構造が大きなブレーキとなり、判断を鈍らせ、遅らせて、社内外を混乱させてしまうことがあります。経営は、

 

・ヒト

・モノ

・カネ

 

と言われるように、人は会社を運営する上で、最も大切な資源です。

 

そして、人で構成されているのが、組織です。

 

ですから、組織が経営を左右すると言っても過言ではありません。組織の作り方を間違えると、社内を混乱させます。仕事環境が悪くなります。会社運営さえおぼつかなくなります。

 

逆に、組織をうまく機能させることができれば、ビッグプロジェクトを成功させたり、大きな危機を乗り越えたり、想像以上の力を発揮させることができます。

今回は”会社経営における理想的な組織のあり方”をテーマに、

 

・会社経営は航海に似ている

・平時の理想的な組織の形

・戦時の理想的な組織の形

・変幻自在な組織を考える

 

について解説します。会社経営を航海に例えて、理想的な組織の形を考えていきます。

 

組織づくりについて、どのように考えればいいのか?がわかります。

 

自社にとって適切な組織を作るためのヒントにしていただければと思います。『どんなことがあろうとも成長し続ける会社に作り上げる』そんな助けになればと思います。

もくじ

会社経営は航海に似ている

穏やかな海での航海は、しっかり役割分担できた乗組員たち手で進められます。

 

・進路は航海士

・エンジンや燃料など船の状態は機関士

・食事は専属コック

・乗客サポートは乗客担当者

 

そして、乗客は優雅にのんびりと、旅を楽しむことができます。

 

この時の船長には、出番がありません。

 

役割というと、船内の統制のみです。乗組員にルールを守らせ、個々の任務を遂行するように見守ります。彼らの不満や不安を解消するために、注意を払います。

 

船長は威厳をもって、乗組員に接し、彼らを信頼し、すべての業務を任せます。なんの心配もありません。スムーズに航海が進行します。

しかし、嵐に遭遇すると、状況は変わります。

 

・このまま進むのか

・迂回するのか

・引き返すのか

 

波がどんどん荒くなって、沈没の危機が迫ってくるような事態で、乗組員に対応を任せてしまうと、彼らはそれぞれの立場で行動をするようになります。彼ら自身もパニックになり、統制が取れなくなり、船内が混乱します。

 

この時こそ、船長の出番となります。

 

船体や乗組員や乗客ことを考え、あらゆる可能性を想定して、食料・水の確保や積荷の状態チェックや救命ボートの確認や船内アナウンスの有無など、船長の力量が試されます。

 

その時に船長に必要なものは、躊躇なく、適切な指示を出すことです。船長のほんの少しの迷いが、

 

お客さんを

・乗組員を

・船を

 

危うくさせてしまいます。

 

そのようにならないために、船長は最前線に立って、旗を振らないといけないんです。このように、航海においては、状況に応じて、指揮体制を変えるんです。

会社経営もまったく同じようなことが言えます。

 

しっかりと整えられた組織は、統制を図りながら、安定した経営ができます。

 

しかし、トラブルや自然災害や経済不況などの危機的な状況に陥った時は、この硬直化した構造が大きなブレーキとなり、判断を鈍らせ、遅らせて、社内外を混乱させてしまうことがあります。

 

ですから、そうならないためには、会社経営でいざ戦時に立った時、社長は最前線に立って、組織を引っ張っていかなければならないんです。

平時の理想的な組織の形

会社組織は一般的に、ピラミッド型になっています。 指示は上から下に流れ、業績評価は直属の上司が行うという形になっています。

 

ですから、従業員はいい評価をつけてもらうために、部長をみて仕事をします。部長に怒られないように、機嫌を損ねないように、気にしながら仕事をします。

 

 その部長は、取締役をみています。またその取締役は、社長をみています。そして社長は、株主をみています。 

 

誰もお客さんをみていないんです。 

 

商品は誰が作っているのでしょうか?従業員です。 お客さんに販売するのは、従業員です。マーケティングをするのも、従業員です。

 

そんなことで、素晴らしい商品を、最高のおもてなしを、お客さんに届けることができるでしょうか?

 

できないでしょう。

 

穏やかな海での航海は、しっかり役割分担できた乗組員たち手で進められます。その結果、乗客は優雅にのんびりと、旅を楽しむことができます。

 

この時の船長の役割は、船内の統制のみです。乗組員にルールを守らせ、個々の任務を遂行するように見守ります。彼らの不満や不安を解消するために、注意を払います。船長は、彼らを信頼し、すべての業務を任せます。

 

では、会社経営のおいては、どうすればいいんでしょうか?

 

それは、組織を逆ピラミッド型で考えることなんです。従業員を一番上に持ってきて、お客さんをしっかりと、見られるようにすることです。

 

部長の顔色を見て、働いていてはいけません。お客さんに、素晴らしい商品を、最高のおもてなしを、提供するために、いい新商品を開発し、商品の品質を上げ、サービスを磨き、心を込めて接客できるように、従業員が働けるようにしなければなりません。

 

・経営者は株主ではなく取締役を

・取締役は社長ではなく部長を

・部長は取締役ではなく従業員を

 

見るんです。 従業員のパフォーマンスが上がれば、商品は売れます。売上が上がります。 株主は、売上や利益が上がれば、喜んでくれます。すなわち、お客さんが株主を支えてくれます。

戦時の理想的な組織の形

航海では、平時は、乗組員を信頼し、すべての業務を任せることがよいということでした。

 

しかし、嵐に遭遇し、危機が迫ってくるような事態では、船長が最前線に出て、あらゆる可能性を想定して、指揮をすることが必要だと説明をしました。

 

会社経営においてもまったく同じです。

 

平時の理想的な組織の形、すなわち、逆ピラミッド型組織にすると、従業員が働きやすくなります。やる気ができます。従業員のパフォーマンスが上がります。商品が売れていきます。売上は上がります。

 

従業員がやりがいを感じるようになります。帰属意識が高まります。一体感が生まれます。

 

しかしひとたび、自然災害や大きな環境変化により、解決には新たな方向性が必要になった場合、いわゆる戦時では、従業員らだけでは、対応しきれません。従業員は、各々の業務の目線からしか、判断できないからです。

 

間違いを起こしやすくなります。現場が混乱します。従業員が疲弊します。

 

ですから、高い視点で物事を判断する必要があるんです。高い視点を持って、大きな方針を打ち出せるのは、社長しかいません。

 

平時には、一番後ろにいた社長が、戦時になったら一番前に出て、明確な指示を出して、彼らを同じ方向に向かわせるんです。

 

それは必ず、現場が混乱する前にしなければいけません。

 

そうすることによって、平時で培った一体感が引き継がれ、同じ方向に向かえるようになるんです。

変幻自在な組織を考える

”平時と戦時で組織のあり方を変える”と言うのは簡単ですが、どうすればいいのでしょうか?それは、リーダーである社長の考え一つです。

 

まず、『状況に応じて組織の形を変える必要がある』ということに認識していること、そして、平時と戦時について、どういう組織体制を敷くべきかを幹部メンバーと常日頃から意思統一を図っておくことです。

 

組織を機動力よく変化させるには、社長と幹部メンバー、および社員との間に、信頼関係を築いておく必要もあります。社員は1日の1/3を会社で過ごしています。人によっては家族と過ごすより、長いかもしれません。社員は会社のために、一生懸命働いてくれています。社長を信じてついてきてくれています。そんな社員を守れなくて、会社の主人と言えるでしょうか。

部下のために死ぬ』というのは、パナソニック創業者の松下幸之助の言葉です。

 

経営者に求めるものの一つとして、部下のために死ねるかどうかという”覚悟”が大切だと言ってます。

 

もちろん、本当に”死ね”ということではなく、それくらいの”覚悟”が、必要だということです。

 

リーダーにこの覚悟があれば、部下は心からリーダーに敬意を表すでしょう。リーダーのために働こうという熱意を持てるに違いありません。危機に直面した時、社長の指揮の下、一丸となって、乗り切れることでしょう。

まとめ

今回は”会社経営における理想的な組織のあり方”をテーマに、

 

・会社経営は航海に似ている

・平時の理想的な組織の形

・戦時の理想的な組織の形

・変幻自在な組織を考える

 

について解説しました。

 

会社経営を航海に例えて、理想的な組織の形を考えてきましたが、組織づくりについて、どのように考えればいいのか?自社にとって適切な組織を作るためのヒントになったでしょうか?

 

『どんなことがあろうとも成長し続ける会社に作り上げる』そんな助けになればと願っています。

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wrote by ひさつぐ
(本名:丹田 久嗣(たんだ ひさし))

職業  :経営コンサルタント

業務内容:資金調達、上場準備、社外CFO、その他経営コンサル

活動地域:大阪、京都、滋賀、その他(要相談)

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