【会社経営】社長と従業員の距離を縮める4ステップ
社長と従業員の距離を縮める4ステップ
社長の想いは、従業員にきちんと伝わっているでしょうか? ”距離感”や”温度差”を感じることはないでしょうか?
会議をやっても、社長ばかりが発言し、出席している従業員は全員無言。意見を求めてもまったく返ってこない。イライラが募り、つい怒鳴ってしまうと、出席者全員が萎縮して、その場の雰囲気はもう最悪。
『目線を高くしてもっと先をみて考えろ』口酸っぱくなるほど言っているのに、ぜんぜんわかってくれない。
『こんなじゃ任せられない』
危機感を募らせ、社長の日常業務への関与が増えていく。
社長が日々の業務に関わりすぎると、従業員の自主性が失われます。社長なしでは、何も進まなくなります。
社長が日々の業務に追われると、会社の将来をみて経営ができなくなります。そのような会社に明るい未来はありません。
社長に意見をできるほど活発な意見交換ができるようになれば、従業員に多くの業務を権限移譲し、社長は未来をみて取り組めるのに、なかなかそうはいきません。
社長が何を言っても”暖簾に腕押し”状態。
なぜ、社長の伝えたいことが従業員に伝わらないのでしょうか?どうすれば社長と従業員の距離を縮めることができるのでしょうか?
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今回は、”社長と従業員の距離を縮める3ステップ”をテーマに、
・世代の違いを理解する
・従業員目線を考える
・従業員を信頼する
・社長は夢を語る
について話をします。
これらのステップを学ぶことで、社長と従業員の距離は確実に縮めることができるでしょう。社長も従業員も代わり、会社に活気に溢れてきます。そして、会社の業績がどんどん良くなっていきます。
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もくじ
世代の違いを理解する
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昔、新人類(しんじんるい)という言葉がありました。
栗本慎一郎が作り出した造語で、1980年代に用いられた。 1979年頃からテレビやラジオ、大衆週刊誌などのマスメディアでも広く使われ、当時の若者を「従来とは異なった感性や価値観、行動規範を持っている」と規定し、否定的にも肯定的にも(要するに、都合良く)扱った。
Wikipediaより
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実は、私もこの”新人類”と言われた世代です。
『政治に無関心』『常識が通じない』『考えていることがわからない』と疎まれて、『日本の将来が心配だ』と、嫌味を言われていました。『ほんとに近頃の若者は…』と言われ、ものすごく反発していたものでした。
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そんな我々がいまや、社会の中枢を担っています。会社の社長をやってます。国を動かしてます。社会を動かしてます。
そして我々は、口を揃えて言んです、『近頃の若者は…』と。
いつの時代も大人たちは、若者をみて嘆くんですね。
しかしそれは、時代によって価値観が違うだけ。
食物もろくに取れなかった戦時と、欲しいものはなんでも手に入る現代で、考え方が違うのは、当たり前です。
他人と連絡する方法が手紙や固定電話しかなかった時代と、SNSやスマホでいつでも気軽に連絡できる現在と、同じように考えられるはずがありません。
もちろん先人の知恵も必要です。
人との関わり方や倫理感など、昔も今も大きく変わらない、時代を超えて、普遍的なものがやはりあるからです。
ですから、現代を生きるには、新しい未来を切り開くためには、古きと新しきの融合が必要なんです。
先人と知恵と新しい価値観を融合することこそが、最強の武器になることを理解しなければいけないんです。
別記事の、”【会社経営】経営者と従業員との違いを知って見えてくるもの”の中で、経営者と従業員の違いについて、具体的に書いてあるので、参考にしてください。
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従業員目線を考える
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社長と従業員とは違い、伝らなくても仕方ないとわかったら、少し気持ちは楽になったことでしょう。
まずは、従業員が耳を傾けてもらうように、しなければいけませんね。
そのためには社長目線ではなく、従業員目線で考えることが大切です。あなたが話を聞く側だったら、どういう状況だと聞き入れやすいか?考えるとわかりやすいと思います。ポイントは3つ、
・感謝されていると感じること
・自身に影響すること
・話を聞いてもらえること
です。
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感謝されていると感じること
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人は馬鹿にされると、腹が立ち耳を塞いでしまいます。信用されていないと感じると、相手も信用できず話を聞こうとしません。
逆に、他人から感謝させると、嬉しくなります。幸せを感じます。気持ちがよくなり、話を聞くようになります。
従業員の足らないことに、目を向けてはいけません。
従業員は、自分の業務を自分なりに、一生懸命こなしています。商品開発・製造・営業などをやっています。従業員がいなくなれば、会社経営は成り立ちません。
このように、従業員に感謝できることはたくさんあります。従業員のできることに目を向け、感謝の気持ちを伝えるよう心がけましょう。
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自身に影響すること
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従業員にとって関係がないと感じると、聞こうとしなくなります。逆に、従業員自身に影響することであれば、真剣に聞き理解しようとします。
よくない話なら特にオブラートに包みたくなりますが、社長と同じ目線で考えることができない従業員にとっては、社長の言葉から真意を察することはできません。
ですから、誤魔化すことなく簡潔で、従業員にわかりやすい言葉を使って、伝えることが大切です。
話す内容が良いことであろうと、悪いことであろうと、ストレートに伝えるようにしましょう。
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話を聞いてもらえること
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意見を言っても聞いてもらえないと感じると、『どうせ聞いてもらえないし』と、諦めモードになってしまいます。
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社員が報連相できないのは、『社員に問題がある』と言われることが多いですが、本当にそうでしょうか?
・報告すると怒られる
・連絡しても生返事
・相談すると説教される
そりゃ、報連相したくなくなります。
『報連相は従業員の義務だ』その考え方は間違ってはいませんが、報連相をきちんとさせられないのは、上司の責任です。
人は攻撃されると防御します。否定されると心を閉ざします。報連相しないできない原因は、従業員だけにあるのではないんです。社長にも原因があるんです。
きちんと報連相して欲しいのなら、従業員の話を聞くことから始めましょう。
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従業員を信頼する
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信頼してなければ、信頼もされません。
社長が従業員を信頼をすれば、従業員はその信頼に応えようと努力します。そして、社長を信頼するようになります。
2019年に行われたラグビーW杯。日本代表がベスト8になったのは、記憶に新しいと思います。
私も学生時代にラグビーをしていた一人として、信じられない快挙に、たいへん興奮をしました。
OneTeam。「one for all, all for one」。ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために。
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ビジネスもしかりです。
みんなが失敗を恐れずチャレンジする。自分を信じ、仲間を信じる。パナソニック創業者の松下幸之助さんも、
人間は信頼されれば、それにこたえようとするもの。信頼してだまされるならば、それでも本望だというくらいの気持ちに徹したい
と言ってます。力が一つになった時、最高の結果を勝ち取ることができるんです。
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社長は夢を語る
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『従業員に夢を語っても仕方ない』と思っていませんか?
子供の頃、学校で”夢”について、作文を書きませんでしたか?
・パイロット
・看護婦
・大工
・お嫁さん
etc..
夢を語る少年少女たちは、決まって笑顔です。笑顔で夢を話す子供をみたら、笑顔になりせんか?
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私が、就活で訪問した、創業5年目の会社の社長面接時のことでした。
『絶対に、海外進出する』
『自社ビルを建てる』
今にも壊れそうなプレハブの事務所の一室で、その社長が言うんです。初めは『この人は何を言ってるんだろう』と話半分で聞いてました。
目をキラキラさせて熱っぽく語る社長の姿を見ているうちに、だんだんと『この人ならやれるんじゃないか』と思えるようになり、非常に興味が湧いてきて、私はその会社に入りました。
その後その社長は、本当に、海外進出と自社ビル建設を果たしましたんですよね。
夢を熱く語る経営者に、社員はついていくんです。
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まとめ
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今回は、”社長と従業員の距離を縮める3ステップ”をテーマに、
・世代の違いを理解する
・従業員目線を考える
・従業員を信頼する
・社長は夢を語る
について話をしました。
これらのステップを学ぶことで、社長と従業員の距離は確実に縮めることができるでしょう。社長も従業員も代わり、会社に活気に溢れてきます。そしてきっと、会社の業績がどんどん良くなっていきますよ。
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wrote by ひさつぐ
(本名:丹田 久嗣(たんだ ひさし))
職業 :経営コンサルタント
業務内容:資金調達、上場準備、社外CFO、その他経営コンサル
活動地域:大阪、京都、滋賀、その他(要相談)
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