【基礎知識】上場準備で大事なポイント3/3-予実管理
上場準備で大事なポイント3/3-予実管理
前回は、
上場準備で大事なことの2つ目、
”上場準備で大事なポイント2/3-労務管理”
をテーマに話をしました。
前回の話は、
ベンチャー企業では、
必ずと言っていいほど、
未払残業代が発見されるということ、
会社都合で
取り決めた社内規則は通用せず、
発見された未払残業代は、
絶対に支払わなければならないこと、
労務管理のポイントとしては、
法令を遵守し正しく運用することと、
社員の労働時間を正しく把握し、
記録を残すことだということでした。
これらを理解することで、
労務管理についてどう考え、
どうすればいいか?
がわかったと思います。
未払残業代は業績インパクトも大きいので、
早めの対応をすることで、
上場準備はスムーズに
進めるれるようになると思います。
これまで上場準備で
大事なポイントを2つ説明してきました。
いずれも私が前職で、
たいへん苦労した項目ですが、
最後にもう一つあります。
それは予実管理です。
https://amadahisatsugu.com/kiso5
https://amadahisatsugu.com/kiso6
・
今回は、
上場準備で大事なことの最後の3つ目、
”上場準備で大事なポイント3/3-予実管理”
をテーマに話をします。
今回の話では、
・なぜ予実管理が必要なのか?
・予実管理で求められるものは?
・予実管理のポイントは何か?
を順番に解説していきます。
これらを理解することで、
予実管理の何が難しいのか?
どのようにすればいいのか?
がわかります。
予実管理は一足飛びに
うまくいくものではありませんので、
少しずつ知識と能力を上げて、
しっかりと、
管理できるようにしていきましょう。
・
・
なぜ予実管理が必要なのか?
・
予実管理とは、
予算に対して、
実績の達成状況がどうなのか?
を確認することです。
上場審査の中で、
”事業計画の合理性”
に関する審査があります。
この項目において、
チェックされるのが予実管理です。
上場企業は、
事業計画や業績予想を
開示する必要があります。
これらの情報は、
投資家が投資判断をする上で、
非常に重要だからです。
数年前に、
上場申請時には黒字予想だった企業が、
上場後わずか数カ月で、
大幅な下方修正する事例が頻発しました。
そのことを受けて、
近年では、
予実管理が上場審査において、
特に重要視されるようになっています。
・
・
予実管理で求められるものは?
・
上場を目指す会社は通常、
年度予算を月次で1年分作成して、
年度開始前に取締役会で、
承認決議をします。
そして月次で、
予算と実績の対比を行うのですが、
予算と実績が大きく
乖離しないことが求められています。
もし万が一、
乖離が大きくなった場合は、
差異発生要因を分析し、
改善策を検討し、
実施しなければいけないんです。
売上高は±10%、
利益は±30%を超える
乖離が発生した場合、
原因と改善策と修正後の予算を
速やかに開示することが求められます。
上場会社は、
予算統制・開示業務を想定し、
管理体制の整備をすることで、
”事業計画の合理性”を
高めることが求められるので、
上場準備会社においても、
上場企業と同水準の管理が求められます。
・
・
予算管理のポイントは何か?
・
データ分析をする
・
事業が
スタートしたばかりだと、
立てた予算通りに
進むことはまずありません。
思う通りに進まなかったり、
想定外なことが起こったりして、
予算を大幅に
外してしまうことはよくあります。
しかしそんなことは、
気にしなくていいんです。
やったことないんだから、
ズレても仕方ありません。
しかしいつまでも、
そういうわけにはいきません。
開き直るのはダメです。
売上が出始めると、
いろいろなデータが取れてきます。
例えば、
・電話件数
・訪問件数
・受注件数など
これらのデータを蓄積し、
あらゆる角度から分析して、
どの項目を変えると、
売上が変わるのか?
売上に対して、
感度がいい項目は何か?
を探し当てて、
それを元に、
予算精度をどんどん上げていくんです。
・
・
社内外で予算を使い分ける
・
予算は年度開始前に、
取締役会で承認決議をします。
売上高は±10%、
利益は±30%を超える
乖離が発生した場合、
原因と改善策と修正後の予算を
速やかに開示することが求められます。
『ズレたら予算の修正を行えばいい』
とも思えますが、
毎月開かれる取締役会で、
予算の修正をしていたのでは、
”事業計画の合理性”
を疑われますから、
できるだけ修正を
しない方がいいんです。
ましてや、
下方修正は避けたいところです。
ではどうすればいいのか?
それは、
予算を2つ以上作ることです。
ベストケースと
ワーストケースを作って、
ワーストケースを
取締役会で承認決議し、
社内での進捗管理や運用では、
ベストケースの予算を用いるといいです。
・
・
一方で、
予算の二重管理は、
『管理が煩雑になる』
という懸念点があります。
これについては、
下記の記事が参考になるので、
参照ください。
・
まとめ
・
今回は、
上場準備で大事なことの最後の3つ目、
”上場準備で大事なポイント3/3-予実管理”
をテーマに、
・なぜ予実管理が必要なのか?
・予実管理で求められるものは?
・予実管理のポイントは何か?
を話しました。
今回の話をまとめると、
なぜ予実管理が必要なのか?というと、
上場審査の中で、
”事業計画の合理性”に関する
審査でチェックされるからです。
予実管理では、
予算と実績が大きく
乖離しないことが求められ、
売上高は±10%、
利益は±30%を超える
乖離が発生した場合、
原因と改善策と修正後の予算を
速やかに開示することが求められます。
予実管理のポイントは、
データをあらゆる
角度から分析することと、
2つ以上の予算を作るなどして、
社内外で予算を使い分けることです。
予実管理の何が難しいのか?
どのようにすればいいのか?
がわかったでしょう。
これでもう上場準備は大丈夫です。
・
・
私の著書に、
『5年で上場するための道筋』があります。
ここには、
上場を考え始めてから上場を果たすまでの
ステップが書かれています。
どういう順番で、
上場準備を進めていけばいいのか?
わかりますので、
よかったら参考にしてください。
▷5年で上場するための道筋
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最後まで読んでいただいて、
ありがとうございます。
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wrote by ひさつぐ
(本名:丹田 久嗣(たんだ ひさし))
職業:経営コンサルタント
業務内容:
資金調達、上場準備、社外CFO
、その他経営コンサル
活動地域:
大阪、京都、滋賀、その他(要相談)
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