【できる経営者】社長力を高めるために考える3つのこと
『会社経営は難しい』不確実な要素がいっぱいのビジネス。思うようにいかないことがいっぱいあります。いや、ほとんどが思うようにいきません。
精神的負荷が高まったとき、社員であれば、仕事を休んだり、転職したりする、選択肢もありますが、経営者には、容易に”休む”などという選択はできません。
『そんな道を選んだのは自分だろ?』と言われると、なかなか言い返す言葉が見つかりませんが、経営者だって人間です。落ち込むこともあれば、自信がなくなることがあります。
カリフォルニア大学の心理学者Freeman博士の調査結果によると、経営者の49%がなんらかの精神疾患を経験していることがわかっています。一般人のそれと比べるとほぼ2倍の数値です。
そのような葛藤の中、経営者は歯を食いしばって頑張っています。お客さんや株主や取引先や社員たちに喜んでもらおうと必死です。
もっともっと社長らしくなるために日々努力をしています。
社員を含む関係者らには、彼らの苦悩をわかって欲しいと思うのと同時に、経営者には、自身がより強くなるために、会社を伸ばしていくために、もっと社長力が高めて欲しいと思います。
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今回は、”社長力を高めるために考える3つのこと”をテーマに、
・すべては信頼から始まる
・誰をみて経営するのか?
・全責任は社長が取る
について話をします。
何を意識して社長業をやればいいのか?会社が向かうのはどの方向なのか?を考えるヒントになるでしょう。きっと、自信が湧き上がり、前進できる勇気が湧くことでしょう。
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もくじ
すべては信頼から始まる
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経営者であるあなたは、これまでに、多かれ少なかれ、騙された経験があるのではないでしょうか?
騙されて喜ぶ人はいません。騙されたくないと思うのは当たり前です。だから『他人を信用せず、自分だけを信じて経営するんだ』と考えるのは無理ありません。
しかし、会社経営は1人ではできません。そもそもお客さんとの関係はゼロにはできません。
またプロジェクトが大きいほど、いろいろな人と関わり、その人たちに任せていかなければ、うまく進みません。
このように、会社経営をするためには、いろんな人と信頼関係を構築しなければならないんです。
信頼関係を築く相手としては、
・顧客
・社員
・取引業者
・株主
が挙げられるでしょう。それぞれでどのような関係を築くべきかを考えていきましょう。
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顧客
一昔前までは、いいものであれば売れました。もうそんな時代は終わっています。どの商品も品質が高く、競合他社との差別化が難しくなっています。
そんな中で、お客さんとの関係が非常に重要になってきています。
『”この会社だから”・”この人から”買いたい』
そう思ってもらえる商品は強いです。お客さん一人ひとりに寄り添う。そんなサービスが求められています。
販売時の対応やサービス、購入後のアフタフォロー、しっかり、お客さんとの信頼関係を構築することが非常に重要なっています。
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社員
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ミスすると怒鳴られる。責任のなすりつけ合い。社員は上司に指示されるがままに働くだけ。
そんな会社でよい商品が生まれるでしょうか? 一生懸命、お客さんに商品を薦めるでしょうか?
営業マンが熱く、商品説明してくれたら思わず買いたくなります。心を込めた接待をしてもらえたら、その販売員から商品を買いたくなります。
一生懸命に働く社員は、ほぼ100%会社が大好きです。
会社が大好きな社員が増えれば、いい商品を開発され、既存商品の品質も向上し、熱く商品を販売してくれて、売上は向上します。
会社を大好きになるかどうかは、会社/経営者と社員間の信頼関係から始まります。
社員は、任せてくれる。ミスしてもフォローしてくれる。大事にしてくれる。こんな会社で働きたいと思っています。
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取引業者
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『少しでも安く仕入れたい』
『少しでも高く売り上げたい』
利害関係が相反し、表面上Win-Winを謳ってても、実質はWin-Loseになっていませんか?そのような関係を続けていてもいずれ破綻してします。
相手の立場を十分に理解して、本当のWin-Winの関係を模索する姿勢を貫き、Win-Winの関係が作れないのであれば、取引をやめるくらいの真摯な気持ちでいることで、信頼しあえる関係が構築されます。
前々職の時の社長は『辛い時に助けてくれたから』と言って、どんなに競合他社の製品が安くても、どれだけ他社から営業をかけれらても、お世話になった取引業者との関係を切ることはありませんでした。
その結果、今でも強い信頼関係で結ばれています。
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株主
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株主は会社に出資をしています。株主は、目先の配当や株価に興味があります。
会社は直近ではなく、長期的な企業価値を気にしています。
すなわち、利害が相反する関係にあります。
売上や利益をアップさせることが、株主への恩返しとなりますが、長期的に考えた場合、必ずしもそうではないケースがあります。
株主は経営のプロではありません。
ですから経営者は、株主の声はきっちり聞き、しっかりと説明をし納得してもらう努力は惜しんではいけません。
そのことこそが株主への信頼につながります。
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誰をみて経営するのか?
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会社組織は一般的にピラミッド型になっています。指示は上から下に流れ、業績評価は直属の上司が行うという形になっています。
したがって社員は、部長をみて仕事をしています。部長に怒られないように、機嫌を損ねないように、気にしながら仕事をします。
では、部長はどうでしょうか?
部長は取締役をみています。またその取締役は社長をみています。そして社長は株主をみています。
商品は誰が作っているのでしょうか?
社員です。部長でもなく、社長でもなく、株主でもありません。お客さんに販売するのも、マーケティングをするのも、商品を開発し作っているのも社員です。
社員は、お客さんの一番近くにいるのに、お客さんをみていないんです。
そんなことで、素晴らしい商品を、最高のおもてなしを、お客さんに届けることができるでしょうか?
できるはずがありません。
社員はお客さんをしっかりとみないといけません。部長の顔色を見て働いていてはいけないんです。
お客さんに素晴らしい商品を、最高のおもてなしを提供するために、いい新商品を開発し、商品の品質を上げ、サービスを磨き、心を込めて接客できるように、社員がお客さんだけをみて働けるようにしなければなりません。
経営者は株主ではなく、取締役は社長ではなく、部長は取締役ではなく、社員を見てください。
株主は売上や利益が上がれば喜んでくれます。すなわちお客さんが株主を支えてくれるんです。
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全責任は社長が取る
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できることはやる。できないことはやらない。しかし、すべての責任はこのワシが負う。以上!
第64-65代 内閣総理大臣の田中角栄さんが大蔵相に就任した時に、大蔵官僚を前に語った就任演説はとして有名です。
下町ロケットでもありましたよね。スーツでビシッと決めた財前部長が、
全責任は私が取る
このシーンに痺れた人も多いと思います。そうシビれるんです。こんな人についていきたいと思わせてくれます。
なかなか言える言葉ではありません。相当な覚悟が要ります。言い訳は一切しない。
経営者は、社員とその家族の生活を背負っています。人生をも背負っています。
家族やお子さんがいる方ならわかるでしょう。”家族のためや子供のためならなんだってできる”そう思うでしょう。
社員は家族。『経営者は会社の大黒柱なんだ』ということを理解する頃が大事です。
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まとめ
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今回は、”社長力を高めるために考える3つのこと”をテーマに、
・すべては信頼から始まる
・誰をみて経営するのか?
・全責任は社長が取る
について話をしました。
今回の話をまとめると、顧客、社員、取引業者、株主としっかりと信頼関係を結ぶこと、会社経営においては、社員は上司の顔色を見て働くのではなく、お客さんのことを考えて働ける環境にすること、そして最後に、社長が全責任を負う気持ちを忘れないこと、でした。
何を意識して社長業をやればいいのか?会社が向かうのはどの方向なのか?を考えるヒントになったでしょう。
きっと、自信が湧き上がり、前進できる勇気が湧いたに違いありません。
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wrote by ひさつぐ
(本名:丹田 久嗣(たんだ ひさし))
職業 :経営コンサルタント
業務内容:資金調達、上場準備、社外CFO、その他経営コンサル
活動地域:大阪、京都、滋賀、その他(要相談)
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